躍龍の部屋
各種「面」の虫干し
今まで制作した「面」作品を久しぶりに虫干ししました。様々な思い出がよみがえってきて、大変楽しかったです。
能面制作を始めてから今まで、たくさんの「面」を制作してきました。最初のころは制作手順が分からず戸惑いの連続 でしたが、段々分かってくると面白くなって、今では創作面を作れるようになりました。しかし、奥が深いことも分かり まだまだ精進していく必要性に気づかされています。能面は、本面を脈々と写すことがこの世界の流れですが、ただ写す だけではなく、物語の中の心情の変化をどのように「面」に反映させるか、時代時代によって人々のとらえ方も変わるので、それらにどう 対応していくかなどが大変重要と考えます。また、制作当時の自分の心の変化も反映されていくので、そのあたりも考えながら 制作するというものになります。少しの高低の変化でもかなり違った表情になるので、そのあたりも引き付けられるところです。
下の写真は虫干しした時の写真ですが、全てではありません。他にも作品はあるのですが、お見せするのも恥ずかしい作品も あるので、そのような作品は外しています。俯瞰して見ると、たくさん制作したものだなと我ながら感心しています。 詳細は各種「面」ページをご参照ください。


私の発想力トレーニング
発想力を高めるには、日ごろから常に考えることが大切だと思っています。 そのために、私がやっていることについてご紹介します。
勝手口のデザインを季節に応じて模様替えするということを実践しています。 勝手口のフェンスが木製だったため、3年前に作り替えたのがきっかけでした。 普通のフェンスでは面白くないなと思い、自分の発想力を高めるとともに、 地域の方々にも楽しんでいただけるものということで、季節によって模様替えを するというデザインに決めました。ベースは白いキャンバスをイメージして、 横ラインの板がテレコになるような奥行きのあるデザインとしました。 そのキャンバスに絵を描く要領で、ベニヤ板に絵を描いたものを糸鋸で切り抜き レイアウトしました。 季節に応じたデザインを考えることで、常に頭を動かすことになるので訓練になっています。 3年目になるのでマンネリにならないように、前年度の作品を使う場合は何か新しいものを 追加するよう心がけています。


能面の制作手順
能面制作は、昔から本面(室町時代に制作された面)と同じように写していくのが 本来の手順ですが、本面に出会える人はほんの一握りに限られるため、参考面、 写真などを見ながら型紙で制作していきます。

躍龍面工房 《桂 躍龍》 の紹介
子供のころ父親が竹細工や木工作業をしているのを見ていた影響で、モノづくりが好きになりました。 仕事はインダストリアルデザインの仕事を約35年経験し、2017年に定年退職し現在に至ります。 能面は2007年から能面師中煒 能翔氏に師事、習い始めました。最初はあまりよく分かりませんでしたが、 段々と面白くなりのめりこんでいきました。今ではオリジナルの作品を制作できるようになり、大変 楽しく制作に励んでいます。
プロフィール
1957年:徳島県にて生まれる
2007年:能面師 中煒 能翔氏に師事、能面制作のご指導を受ける
2011年:十人十色展~大阪市中央公会堂(地下展示室)⇒元デザイナー仲間と一緒に!
2013年:第14回神戸白港会 能面展~ダイヤモンドギャラリー⇒師匠の教室メンバーで!
2013年:十人十色展~エルおおさか(9階ギャラリー)⇒元デザイナー仲間と一緒に!
2015年:十人十色展~エルおおさか(9階ギャラリー)⇒元デザイナー仲間と一緒に!
2016年:第2回神戸煒翔会 能面展~ダイヤモンドギャラリー⇒師匠の教室メンバーで!
2017年:十人十色展~エルおおさか(9階ギャラリー)⇒元デザイナー仲間と一緒に!
2017年:二人展~くずはアートギャラリー ⇒妻(桂 香月)と2人で!
2018年:能面とガラスアート展~けいはんなプラザ(ギャラリー)⇒妻(桂 香月)と2人で!
2018年:第3回神戸煒翔会 能面展~ダイヤモンドギャラリー⇒師匠の教室メンバーで!
2019年:能面・ガラスアクセサリー展~アートギャラリー北野⇒妻(桂 香月)と2人で!
2019年:第4回神戸煒翔会 能面展~ダイヤモンドギャラリー⇒師匠の教室メンバーで!
2019年:十人十色展~エルおおさか(9階ギャラリー)⇒元デザイナー仲間と一緒に!